卒論終了

今回はサボったわけじゃありません。本当にがんばりました。卒論終了です。大学院に入学して以来、この日が来る事は夢にも思わなかった。今自分がここまで来れた事を不思議に思う。この留学は本当に先のわからない留学だった。(人生なんて、先のわからん事だらけやけど。特にという意味で。)日本を出発したのが、2001年の4月21日、その時点で決まっていたのは、語学学校に入学できるという事だけだった。院にいける可能性はその時点では限りなくゼロに近いのでは?と思って、日本を出発した。その時見送りに来てくれた人には悪いが2,3ヶ月で帰ってくるかもと思っていた。

結局入学が決まったのは、学校が始まる1週間前だった。マスターだったが、成績しだいでは、ディプロマで終わる事もありうるといわれていた。だから、よくその頃は、卒論はできたらするよくらいにしか考えていなかったし、友達には、来年の6月にはこっちに居ないかもとよく話していたなぁ。

そんな俺が、卒論まで辿り着き、書き上げた事は奇跡やわ。こればっかは、自分をほめさせてもらいます。同じように大学院にいってる人らからすれば、それくらいは当然と思われるかもしれないけれど、今日くらいは自分をほめさせていただきます。明日からは、もう言わないけどね。

という事で、明日からです。

人生の終わりを決めさせてやると言われた時、決めれる? これって、むずかしい。As long as possibleと言いたいところだけど、チューブ付けられてまで生きていたくないと俺は思うし。大事なのは、引き際。上岡龍太郎みたいな引き際。優勝した後に引退するマイケル・ジョーダンの引き際。そういうのはめちゃカッコいい。俺も引き際をどうするか、悩みどころです。卒論が終わったので、一応大学院生活終了のはず。(だったら、うだうだ考えてないで、はよ帰れ。) はずと書いたのは、これから2,3ヶ月かけて俺の卒論が採点され、卒業が決まるのは来年。卒業式は来年の3月。ということはまだいちおう大学院生?難しい問題です。

何故俺が終わりを上手く決められなかったかというと、帰るのにベストの時期を逃した気がするから。俺の卒論の提出日は9月16日午後5時だった。なのに、俺のフラットは13日の金曜日の午前9時に出て行かなければならんかった。どういうこと?確かに、新しいセメスターが始まり、学生が戻ってくるから、出なくてならないというのはわからないでもないが、提出三日前の引越しはあまりにもひどい仕打ちちゃうの。しかも、次のフラットをアコモデーションオフィス(寮を仕切ってるところ)に頼みにいったら、それはできないと言われた。なんじゃやそりゃ?学生がまだ論文やってる最中なのに、そりゃないでしょと言うが、ダメの一点張り。( もしここで、俺のフラットの期限が卒論提出の2,3日後だったら、今ごろ日本やったろうなぁ。)で、しょうがないので、B&B住まいにしようと思っていたところに、助け舟が。詳しくは書けないが、今はキャンパス内のかなりいいところに住んでる。つまり、本当だったら、16日に卒論を提出して、その一週間以内に帰るのがベストだと思っていた。

けれども、今いるところには、しばらくいられそうなので、さっきいったようなどういうふうにこの留学生活を締めくくるかという問題ではないが、自分なりにけじめをつけられるという状況にいる。とりあえず、ゆっくりしたいというのが本音だけど、もうここは自分がいるべき場所じゃないような気がしてる。こっちで仲良くなった友達はほとんど院生だったから、みんないなくなっちゃったし、大学生の友達に会っても、まだいるの?みたいな感じやし。

なんか日本で大学卒業してから、教授に推薦書頼みに行った時のことを思い出した。大学はほんといい思い出しかなかったから、結構ノリノリで行ったんだけど、全然落ち着かなかったし、もう終わったんやいう事を強烈に実感させられたっていう感じやった。今の状況はそれに似た感じ。

いい思い出が多ければ多いほど、そこから離れられなくなる、居心地いい所に固執したくなるのはわかるけど、人間前に進まんとなぁ。俺はまだまだあかんわぁ、もう少しここでゆっくりぬるま湯につかっていたいと思ってるかなぁ。ここが終わったんだから次の場所に行かないと。切り替えて、次のことを始めないと。イチロー風に言うと、「変わらなきゃ。」

でも、今まで、24年間生きてきて、こういう状況はなかったなぁ。こういう状況というのは、何も決まってないうちに、電車から降りるという事。次の電車もどこ行くかも決まってない状況。俺の人生はいつもきちっと次の電車が決まっていた。中学が終われば、高校、で、高校が終われば、大学。結果的には、大学院までの電車には乗れた。そして、今大学院という終着駅に着いて、電車を降りた。そこは大きな終着駅で、そこから何本も色々な所にいける電車が出ているかもしれない。それらに乗れる資格は少しあるかもしれない。その駅は本当にさびれた駅で、電車なんか来る気配もないかもしれない。ずっと待つ事ができるかもしれないし、歩く事ができるかもしれない。これほど色々な選択肢の中から、何かを選んだ事がなかった。

さて次は何をしよっかなぁ。

何をするにせよ、このホームページは続けていくので、ご心配なく

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